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漢籍

 

邦訳は、集英社の『全釈漢文大系』か、明治書院の『新釈漢文大系』などであるものが多いです。

この他にも孔子や弟子たちの記述のある書物はありますが、多すぎるので、各弟子の紹介ページで随時紹介していきます。

 

2016.1.15『風俗通義』更新

 

 

▼孔子と弟子が喋って動くところが読みたい!

 

『論語』

 著者も、成立年も不明。

 どこから読んでも面白いので、好きな弟子の登場箇所だけ拾い読みするも良し、通読して篇ごとの雰囲気を楽しむも良し。

 読みとしては、日本ではほとんど、朱子のまとめた新注が採用されており、それ以前に主流だった古注に従って読むと、また違った内容に。

 邦訳はたくさん出ていますから、お好きなものをどうぞ。

 

『史記』孔子世家/仲尼弟子列伝

 前漢の司馬遷が記した。

 孔子世家は特に年代順に並んでいるので、孔子の一生を把握するのに良いと思います。弟子列伝は記述が少なく物足りませんが、出身地や字が一覧できるのは便利。(他の書物とこれらが異なる弟子もいます)

 

『孔子家語(けご)』

 魏の王粛が勝手に書いてしまった書物というのが定説。王粛の頃までにあった孔子に関する記述を集めて作ったのであろうと言われています。『韓詩外伝』や、『説苑』なんかと同じ記事がたくさん。

 史料価値の有無は研究者以外が気にすることではないので、楽しいアンソロジーとして読めば、丸々全部孔子とその弟子について書かれている夢のような本。

 

『孔叢子(くぞうし)』

 王粛か、その一味が魏の頃に勝手に作った怪しい本。孔子の子孫についても記述がある分、直弟子の登場する箇所は多くはないのですが、他で見られない面白いものが多い気がします。管見の限り邦訳は皆無。

 

『孔子集語』

 こちらも現代語訳はおそらく皆無。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼古代中国の風俗が知りたい!

 

『礼記(らいき)』

 周の礼について書かれた本。

 前漢の戴聖(たいせい)が、『大戴礼(だたいれい)』を削って仕上げたとされる。

 内則(だいそく)篇は、暮らしに関して詳しく、檀弓(だんぐう)篇は弟子頻出。

 

『呂氏春秋』

 秦の呂不韋が編集させた、百科事典のような本。儒教に限らず、当時の様々な思想を網羅している。『礼記』の月令篇はこの本をそのまま引用したといわれます。『礼記』より編纂が古い(戦国末)ので、より春秋時代の本来に近い様子が記述されているかもしれません。邦訳は新編漢文選に楠山春樹の訳したものが。

 

『風俗通義』

 後漢末の応劭の作。後漢の事物を解説した書物。春秋時代とはだいぶ離れますが、逆に三国志をやりたい方にはぴったり。

 邦訳は中国古典新書に。

 

 

 

 

 

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