top of page

  • tsts0714
  • 2015年11月18日
  • 読了時間: 1分

当時の詩は、単なる鑑賞のための文学作品ではなく、政治に用いられる存在でした。

諸侯の卿・大夫は、他国との外交(詳しくは「会盟」の項参照)の際に詩を引用して、自国の意思を婉曲に相手国に伝えました。つまり詩を知らねば外交はできないということです。 こういう場での詩の使われ方は、断章取義(だんしょうしゅぎ)と言われる、文脈を無視した勝手な引用でした。

また、古代には各地で作られた詩を集める官吏が置かれていたとされます。(「采詩の官」と言われますが、これは後世・漢代のねつ造で、周の当時には存在しなかったという指摘も多くあります)詩はここでは目安箱のような使われ方をしています。詩というものは、人が内に持っている志(感情)を表に出したものであるので、作られた詩を見ることで世相がわかり、それによって現在の政治を省みることができる、という考えでした。

Comments


Recent Posts
Search By Tags

© 2023 by Nicola Rider. Proudly created with Wix.com
 

bottom of page